事業承継について
先週の木曜日、金曜日は終日研修でした。
様々な機関(国、県、公庫、独立行政法人・・・)の担当者が、分刻み?で平成26年度の施策等を説明してくださいました。
これらの様々な施策の説明の中で、中小企業基盤整備機構(中小機構)の行う「事業承継の施策」についての説明が印象に残っています。
中小企業白書によれば、年間29万社の廃業の内、
「後継者不在を第一の理由とする廃業
が7万社にのぼり、その結果失われる雇用は20万~35万人に上る
と推定されている」
との事でした。
その7万社ですが、「廃業」であって「倒産」ではありません。
事業の資産から負債を差し引いたときに純資産が残っている状態です。
事業の内容にもよりますが、
「明らかな衰退産業以外、後継者がいればその事業や雇用を守れたかもしれない」
との事でした。
ところで、「事業承継」では、様々な資産(人・物・お金)を後継者に引き継ぐ(譲渡)ことになります。
事業用資産(株式、設備、不動産、資金)のような「目に見える(金額で表せる)資産」の他に、「目に見えにくい(金額で表しにくい)」資産の引き継ぎ(譲渡)も行われます。
「目に見えにくい資産」とは、
・経営理念
・社長の持つ信用
・従業員
・営業秘密
・熟練工の技
・得意先の人脈
・顧客リスト
・・・
と、たくさんありますが、これら資産は企業の競争力の源泉であるのに「財務諸表」には現れません
全国の経営者に対して行われたアンケートによると、
Q1:「老舗企業の強みは何だとお考えですか?」
A:
1位:信用
2位:伝統
3位:知名度
4位:地域密着・・・
と続いていき、財務諸表に表される「物的資産が多い」は、なんと13位
でした。

Q2:「今後生き残っていくためには何が必要だとお考えですか?」
A:
1位:信頼の維持、向上
2位:進取の気性
3位:品質の向上
4位:地元との密着・・・
・・・と続いていき、財務諸表に表すことのできる「物的資産」は12位
だったそうです。
多くの経営者にとって、これら「目に見えにくい資産」が経営においてはとても大切なんだと考えている事の表れなんだろうと思います。
また、事業を引き継いだ人(後継者)に対して行われたアンケートがありました。
Q:「先代経営者から事業を引き継いだときに苦労した点は?」
A:
1位:経営力の発揮
2位:金融機関からの借り入れ
3位:取引先との関係の維持
4位:一般従業員の支持や理解・・・
・・・1位~4位までのどの答えも、ある日急に経営者になってしまったが為に起こる要因です。
この「事業を引き継いだときに苦労した点は?」の質問に対して、
「特になかった」
と答えた方は、26.3%にも上って
います。
4人に1人は、きちんと「経営力を発揮し、金融機関からも円滑に資金を調達し、取引関係も維持し、従業員からも支持や理解」されて、会社を経営しています。
もちろん26.3%も天才的な経営者がいるわけではありません。


ちゃんと事業を承継するために、3年~5年、あるいは5年~10年かけて会社の「目に見えない資産」を承継(獲得)してきたのだと思います。
最後に少し宣伝です。
7/26(土)から11/15(土)までの期間に渡り、2週間に1度のペースで事業承継の後継者向けセミナーが開催されます。
講師は税理士や中小企業診断士の先生をはじめ、現役の社長もお見えになる予定です。
「経営管理(PDCAによる業績管理)」、「経営実務(法務、税務)」、「コーチング」、「経営戦略事例(企業視察)」、「事業計画書作成」と、濃い内容の模様です。
後継者および後継者予定の皆様のご参加をお待ちしております。


様々な機関(国、県、公庫、独立行政法人・・・)の担当者が、分刻み?で平成26年度の施策等を説明してくださいました。

これらの様々な施策の説明の中で、中小企業基盤整備機構(中小機構)の行う「事業承継の施策」についての説明が印象に残っています。

中小企業白書によれば、年間29万社の廃業の内、
「後継者不在を第一の理由とする廃業


との事でした。

その7万社ですが、「廃業」であって「倒産」ではありません。

事業の資産から負債を差し引いたときに純資産が残っている状態です。
事業の内容にもよりますが、
「明らかな衰退産業以外、後継者がいればその事業や雇用を守れたかもしれない」
との事でした。

ところで、「事業承継」では、様々な資産(人・物・お金)を後継者に引き継ぐ(譲渡)ことになります。

事業用資産(株式、設備、不動産、資金)のような「目に見える(金額で表せる)資産」の他に、「目に見えにくい(金額で表しにくい)」資産の引き継ぎ(譲渡)も行われます。
「目に見えにくい資産」とは、
・経営理念
・社長の持つ信用
・従業員
・営業秘密
・熟練工の技
・得意先の人脈
・顧客リスト
・・・
と、たくさんありますが、これら資産は企業の競争力の源泉であるのに「財務諸表」には現れません

全国の経営者に対して行われたアンケートによると、
Q1:「老舗企業の強みは何だとお考えですか?」
A:
1位:信用
2位:伝統
3位:知名度
4位:地域密着・・・
と続いていき、財務諸表に表される「物的資産が多い」は、なんと13位



Q2:「今後生き残っていくためには何が必要だとお考えですか?」
A:
1位:信頼の維持、向上
2位:進取の気性
3位:品質の向上
4位:地元との密着・・・
・・・と続いていき、財務諸表に表すことのできる「物的資産」は12位


多くの経営者にとって、これら「目に見えにくい資産」が経営においてはとても大切なんだと考えている事の表れなんだろうと思います。

また、事業を引き継いだ人(後継者)に対して行われたアンケートがありました。

Q:「先代経営者から事業を引き継いだときに苦労した点は?」
A:
1位:経営力の発揮
2位:金融機関からの借り入れ
3位:取引先との関係の維持
4位:一般従業員の支持や理解・・・
・・・1位~4位までのどの答えも、ある日急に経営者になってしまったが為に起こる要因です。

この「事業を引き継いだときに苦労した点は?」の質問に対して、
「特になかった」
と答えた方は、26.3%にも上って



4人に1人は、きちんと「経営力を発揮し、金融機関からも円滑に資金を調達し、取引関係も維持し、従業員からも支持や理解」されて、会社を経営しています。

もちろん26.3%も天才的な経営者がいるわけではありません。



ちゃんと事業を承継するために、3年~5年、あるいは5年~10年かけて会社の「目に見えない資産」を承継(獲得)してきたのだと思います。

最後に少し宣伝です。

7/26(土)から11/15(土)までの期間に渡り、2週間に1度のペースで事業承継の後継者向けセミナーが開催されます。
講師は税理士や中小企業診断士の先生をはじめ、現役の社長もお見えになる予定です。
「経営管理(PDCAによる業績管理)」、「経営実務(法務、税務)」、「コーチング」、「経営戦略事例(企業視察)」、「事業計画書作成」と、濃い内容の模様です。

後継者および後継者予定の皆様のご参加をお待ちしております。

