研修中に読んだ本について
6/3~6/28まで1ヶ月に渡る研修を受けていました。
研修先では、受講生のコミュニケーションの活性化を図る目的で部屋にテレビがありませんでした。
テレビは談話室でのみ見れるのですが、その談話室が11時門限の為、部屋で読書をする機会が多くありました。
合計4冊の本を図書館で借りて読んだのですが、特に印象に残った本について書いてみたいと思います。
題名:忘れました(「なぜ、経営に失敗したのか…」のようなタイトルだったと思います。)
著者:忘れました(船井総研のコンサルタントが著者です)
内容:経営に失敗した事例を13程度紹介し、教訓を述べるような内容です。
これらの中で、特に印象に残っている事例を紹介したいと思います。
その会社の社長は、大学生のころに学生運動を頑張りすぎたために就職できず、やむなく実家の事業を手伝う事になりました。
その実家の事業は、東京の下町でアメニティグッズ近所の旅館に卸すものでした。
ある日、経営に悩んだ社長は、唯一の趣味であるドライブに一人で出かけました。
高度経済成長で建設していた東名高速にドライブに出たそうです。
そこで、東名高速の周りにたくさんのラブホテルが建設されいるのを目の当たりにし、それらのホテルに営業に出かける事にしました。
そのホテルのオーナーたちは、たまたま持っていた土地が高速道路建設によって開発されたために、流行りのホテル業を始めたばかりの素人経営者だった為、アメニティグッズはスーパーなどで買ってきたものをそのまま置いていたそうで、専門の卸業者の商品は大変喜ばれたそうです。
売上を大きく伸ばし、社員は50名以上になり、同社は急成長を果たしました。
また、その社長は学生運動の時に培ったリーダーシップや、平等の精神(貧しいから怒るのではない。格差があるから怒っているんだ)で社員をもてなし、社員は社長や会社に愛着を感じる、幸せな関係が続いていたようです。
その頃、裕福になっていた社長は、息子を自身の跡継ぎにすべく、アメリカの大学に進学させたそうです。
その息子は、親の期待に応えてMBAを取得して戻り、会社の事業を引き継ぎます。
2代目社長となった息子は、親が行っていた社員を平等に扱うやり方を大幅に変え、MBAで学んだ知識を生かして様々な事を数値化して評価する事にしました。
そうすることで、成績の良い社員は高待遇とし、成績の悪い社員は放っておかれるような状態になりました。
(評価してほしければ数字をあげろ、みたいなノリです)
結果として、社員の心は一つになることが出来ず、会社はバラバラになり、業績は落ちてきました。
MBAで学んだ知識は中小企業には通用しなかったのです。
その後、息子は隠居した父親に再度助けを求め、かつてのような社風を取り戻したようです。
教訓として「、あまりに強い競争は社員の一体感を損なう」ということでした。
実はそういう事例は少なくないのだろうと思います。
社員間の競争は必要ですが、あまりに行き過ぎると組織の力(仕事が楽しいと感じる、チームワークを大切にする、お互いに助け合う)などを大きく損ないます。
バランスが大切だな、と感じました。
研修先では、受講生のコミュニケーションの活性化を図る目的で部屋にテレビがありませんでした。

テレビは談話室でのみ見れるのですが、その談話室が11時門限の為、部屋で読書をする機会が多くありました。
合計4冊の本を図書館で借りて読んだのですが、特に印象に残った本について書いてみたいと思います。

題名:忘れました(「なぜ、経営に失敗したのか…」のようなタイトルだったと思います。)
著者:忘れました(船井総研のコンサルタントが著者です)
内容:経営に失敗した事例を13程度紹介し、教訓を述べるような内容です。

これらの中で、特に印象に残っている事例を紹介したいと思います。
その会社の社長は、大学生のころに学生運動を頑張りすぎたために就職できず、やむなく実家の事業を手伝う事になりました。
その実家の事業は、東京の下町でアメニティグッズ近所の旅館に卸すものでした。
ある日、経営に悩んだ社長は、唯一の趣味であるドライブに一人で出かけました。
高度経済成長で建設していた東名高速にドライブに出たそうです。
そこで、東名高速の周りにたくさんのラブホテルが建設されいるのを目の当たりにし、それらのホテルに営業に出かける事にしました。
そのホテルのオーナーたちは、たまたま持っていた土地が高速道路建設によって開発されたために、流行りのホテル業を始めたばかりの素人経営者だった為、アメニティグッズはスーパーなどで買ってきたものをそのまま置いていたそうで、専門の卸業者の商品は大変喜ばれたそうです。
売上を大きく伸ばし、社員は50名以上になり、同社は急成長を果たしました。
また、その社長は学生運動の時に培ったリーダーシップや、平等の精神(貧しいから怒るのではない。格差があるから怒っているんだ)で社員をもてなし、社員は社長や会社に愛着を感じる、幸せな関係が続いていたようです。
その頃、裕福になっていた社長は、息子を自身の跡継ぎにすべく、アメリカの大学に進学させたそうです。
その息子は、親の期待に応えてMBAを取得して戻り、会社の事業を引き継ぎます。
2代目社長となった息子は、親が行っていた社員を平等に扱うやり方を大幅に変え、MBAで学んだ知識を生かして様々な事を数値化して評価する事にしました。
そうすることで、成績の良い社員は高待遇とし、成績の悪い社員は放っておかれるような状態になりました。
(評価してほしければ数字をあげろ、みたいなノリです)
結果として、社員の心は一つになることが出来ず、会社はバラバラになり、業績は落ちてきました。
MBAで学んだ知識は中小企業には通用しなかったのです。
その後、息子は隠居した父親に再度助けを求め、かつてのような社風を取り戻したようです。
教訓として「、あまりに強い競争は社員の一体感を損なう」ということでした。
実はそういう事例は少なくないのだろうと思います。
社員間の競争は必要ですが、あまりに行き過ぎると組織の力(仕事が楽しいと感じる、チームワークを大切にする、お互いに助け合う)などを大きく損ないます。
バランスが大切だな、と感じました。